2016年07月12日

『修証義』 第2節


【解説】
「しゅしょうぎ」と読みます。現在の曹洞宗を開かれた道元(どうげん:1200−1253)禅師は、ご生涯を通して『正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)』を著わされました。この『正法眼蔵』から文言を抜き出し、明治中期に編纂されたのが『修証義』です。仏教の教えを全31節にまとめて、やさしく解説しています。

皆さまに仏教とのご縁を深めていただきたいと願い、古文形の『修証義』を現代語に翻訳しました。大学の卒業論文で初めて試みて以来、この作業はわたくしのライフワークになりました。年齢を重ね、悟境を深めるにつれ、訳文は成熟したものとなっていくでしょうが、裏を返せば、若気の至りで稚拙な部分も多いということです。わたくしの裏も表もない等身大の『修証義』としてご覧いただければ幸いに存じます。合掌

正雲寺副住職 無聖(むしょう)
http://shounji.or.jp

【第2節 現代語訳】
人間として生まれることは、大変に幸運なことです。地獄や餓鬼、畜生や修羅の世界に生まれていても不思議ではなかったのですから。その上、今こうして仏法に出逢えたというのは、人間の中でも極めてまれな幸運と言えるでしょう。ご先祖様が積み重ねてきた善行の結果を私たちが幸運として授かっているのです。私たちは輪廻転生という形で、何度も何度も生まれ変わり、苦しみの多い人生を懲りずに繰り返しています。しかし今このような幸運にあるあなたの人生は、これまで繰り返されてきた人生の中で最も善く、最も優れたものと言えます。せっかく授かった幸運なのですから、自分の命を大切にし、有効に使って下さい。幻のような虚しいことに時間を浪費しないで下さい。

タグ:お経を読む
posted by むしょうさん at 06:46| Comment(0) | 現代語訳『修証義』
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