2016年08月01日

『修証義』 第6節

「しゅしょうぎ」は、道元(どうげん:1200−1253)禅師のお言葉を集めて作られた曹洞宗の基本聖典です。仏教の要点を全31節にまとめて「ブッダの教えとは何か」を解説しています。
皆さまに仏教とのご縁を深めていただきたいと願い、古文形の『修証義』を現代語に翻訳しました。卒業論文で初めて試みて以来、この作業はわたくしのライフワークになりつつあります。わたくしの等身大の『修証義』としてご覧いただければ幸いに存じます。

正雲寺副住職 無聖(むしょう)
http://shounji.or.jp


【第6節 現代語訳】
しっかりと胆に銘じておきなさい。あなたの人生はたった一回きりであり、二回も三回もあるわけではありません。ところがその唯一無二の人生を虚しく過ごし、自分勝手な考えで悪事を働いて地獄に堕ちようとしています。悲しいことですが、大切な人生を無駄にしているのです。ある人は、悪事を働きながら「これは悪ではない」と言います。また別の人は「悪事を働いても苦の報いなどない」と言います。そのように考えるだけで地獄に堕ちるということを知らないのです。

【用語解説】 悪事(あくじ)
仏さまは「貪(むさぼ)ること」「怒ること」「真理を軽んじること」の三つを悪事と呼びました。法律に反するような犯罪だけでなく、誰もが持っている煩悩のことでもあります。つまり私もあなたも悪事を働いているのです。三つ目の「真理」とは、「悪事を働けば、必ず苦の報いがある」ということです。


タグ:お経を読む
posted by むしょうさん at 06:54| Comment(0) | 現代語訳『修証義』
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