2016年12月09日

問い:素直になれません。

答え:素直の正体を知っていますか。

素直とは、偏(かたよ)らないことです。自分を特定のタイプに当てはめないということです。世間には「地味な人」もいれば、反対に「華やかな人」もいます。しかしどちらも素直とは言いません。地味な人は「地味」ということに、華やかな人は「華やか」ということに偏っているからです。同じことが「暗い」「明るい」「気が弱い」「気が強い」などにも言えます。ブッダは、どれも結局は同じエゴだと断じています。一見して好印象のものも、どこかで人を不安にさせることがあります。エゴが見え隠れするからです。

自分を特定のタイプに当てはめれば楽に生きられます。いつも同じタイプを演じればすみますし、自分と異なるタイプを堂々と拒絶することもできます。「色々考えなくてすむ」というのが本当のところかもしれませんね。しかし、この「タイプ」が、私たちの成長(心の成熟)を妨げているのです。

一台の車があります。VIPと呼ばれる人は後部座席に座り、お抱え運転手はハンドルを握ります。もしVIPが「運転は私の仕事ではない。運転手が来るまで待っている」と言い、そして運転手が来なかったとしたら、VIPは永遠に目的地にはたどり着けません。車の役割は、目的地に行くことです。この理(ことわり)が分かれば、VIPは自分でハンドルを握ればいいのです。

偏らないためには、心の成熟が必要です。大切なことは何か、目的は何かを考える力が必要です。本物の「素直」は、天性のものではありません。生まれつきそなわっているわけではありません。後天的な努力によって勝ち取るものなのです。それは「力」です。力は修練して蓄えなければなりません。「素直になれない」と悩んでいるあなたは、どこかで「自分には天性の素直がない」と思い込んで、あきらめているのではありませんか。本物の「素直」は、努力によって得るものです。今からあなたが努力を始めれば、力としての「素直」が手に入ります。安易に自分をタイプに落し込まないでください。タイプの上にあぐらをかかないでください。今の自分のタイプから抜け出す勇気を持ってください。

posted by むしょうさん at 06:58| Comment(0) | 人生相談
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