2018年11月03日

『修証義』 第27節

「しゅしょうぎ」は、道元禅師(1200−1253)のお言葉を集めて作られた曹洞宗の基本聖典です。仏教の要点を全31節にまとめ、仏さまの教えを易しく解説しています。皆さまに仏教とのご縁を深めていただきたいと願い、古文の『修証義』を現代語に翻訳しました。卒業論文で初めて試みて以来、この作業は私のライフワークになりつつあります。私の等身大の『修証義』としてご覧いただければ幸いです。

【現代語訳】
考えてもみなさい。もしお釈迦様が真理をお説きにならなかったら、私たちが正しい教えを求めて、それに忠実に生きようと願っても、それは叶わなかったのです。〔しかし、嬉しいことにそれは叶います。ですから〕正しい教えに出逢えるようにいつも願うのです。お釈迦様は仰っています。「もし正しい教えを説く師に出逢ったら、その人の氏素性を探ってはならない。容貌を見てはならない。行いに非があっても〔それには深い意味があるのであるから〕批判してはならない。修行の方法を疑ってはならない。ただ教えのみを尊重すれば良いのである。師を礼拝して敬い、信じて従うことである」と。

【法話】
私たちは、語られた言葉を聴かず、誰が言ったのかを気にします。それが批判めいた言葉であった時「あなたに言われる筋合いはない」などと腹を立て耳を傾けません。それが正しい批判であってもです。カチンと来る心やプライドが正しい教えをはばんでいます。正しいこと、真実なことを語る人に出逢えたら、それはとても幸運なことです。もしそんな人に出逢えたなら、素直になって、黙って付き従うことです。そして余計なことは詮索せず、語られる言葉だけをしっかり理解するように努めましょう。あなたの人生で、そのような人はもう二度と現れないかもしれないからです。

タグ:お経を読む
posted by むしょうさん at 18:50| Comment(0) | 現代語訳『修証義』
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